福建省は、中国では「閩(びん)」の略称で知られ、中国南東部の沿海地域に位置しています。古くから海上シルクロードの重要な出発点として栄え、中原文化の南方への伝播を支えてきました。
豊かな自然と歴史に育まれた福建は、多くの先人たちが文化を築き上げた地であり、「文献名邦」「海浜鄒魯」と称えられる文化の宝庫です。また、長い歴史の中で育まれた伝統工芸や地域文化は、中国文化を代表する貴重な文化遺産として今日まで受け継がれています。

2021年「福建文化年」の開催を記念し、東京中国文化センターは、福建省文化・観光庁、福建省観光海外推進センター、日本福建経済文化促進会、福華堂古美術と共同で、「閩の美 ― 中国福建古代芸術・文化観光展」を開催しました。
展示内容
本展では、福建の古代から現代までの文化と芸術を幅広く紹介しました。

陶磁器展示では、宋・明・清時代を代表する建陽窯、福清東張窯、漳窯、漳州窯、同安汀渓窯、徳化窯などの名窯による人物像、花瓶、皿、茶碗、香炉、茶盞、盒子など、多彩な作品を展示しました。
また、人物彫刻作品として、清・康熙年間の寿山石による達磨像、明末清初の范道生による木彫彩色韋駄天像を紹介しました。
寿山石作品では、清代初期の心啓による「魚化龍」四方印、楊玉璇作の「茘枝凍瑞獅鈕」楕円印章など、福建を代表する石彫芸術を展示しました。
さらに、黄檗禅宗ゆかりの作品として、明代の黄檗僧・即非如一による木刻書額や、黄檗煎茶道に関する茶道具なども公開しました。

現代工芸コーナーでは、福建を代表する軟木彫刻、雅琅晶工芸、油紙傘などを展示するとともに、福建の世界文化・自然遺産や美しい風景を紹介する写真展示も行い、福建文化の多彩な魅力を紹介しました。
古代文化と現代文化が融合する本展を通じて、来場者の皆様に海上シルクロード文化の豊かな歴史と福建文化の魅力を感じていただく機会となりました。

開幕式では、武蔵野美術大学の廖赤陽教授による「福建古代芸術」をテーマとした講演が行われたほか、福建茶芸の実演も披露され、多くの来場者が福建文化への理解を深めました。
主催
- 東京中国文化センター
- 福建省文化・観光庁
共催
- 福建省観光海外推進センター
- 一般社団法人 日本福建経済文化促進会
- 福華堂古美術
後援
- 中国駐日本国大使館 文化部
- 日中友好会館
- 一般社団法人 黄檗文化促進会
- 一般社団法人 日本福州十邑同郷会
- 一般社団法人 日中福清工商会
- 一般社団法人 日本莆仙同郷会
- 一般社団法人 日本福建平潭同郷会
- 一般社団法人 日本福建長楽同郷会
協賛
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